やいま村の見どころ!

入村すると沖縄特有の赤瓦の古民家が立ち並ぶ、懐かしい古き良き風景が広がります。
多くの古民家には上がることができ、開放的なお家の中に入ってくつろぐことができます。
また、村から続くマングローブ散策路では貴重な生き物を観察することができます。
絶滅危惧種であるカンムリワシの保護活動や八重山で昔から親しまれている水牛などの動物もみることができます。
台風や水不足など、この土地ならではの自然との共生と調和を意識した文化をご覧ください。

琉球古民家

赤瓦や開放的な間取りが特徴の伝統的な沖縄の古民家。
石垣やいま村は、石垣島の中心地にあった築100年以上昔の古民家4棟を移築しています。
いずれも国の有形文化財として登録されており、それぞれの家屋は当時の持ち主の名前がついています。

さらに昔の庶民の暮らしを再現した海人(うみんちゅ)の家と農民(はるさー)の家もあります。
海人の家には当時の漁具や沖縄の伝統的な漁船のサバニが展示されており、農民の家には農耕具や囲炉裏など八重山の古き良き生活を見ることができます。

どのお家も自由に上がることが出来るので、お気に入りの場所を見つけて写真を撮ったり、縁側に座って休憩するなど、八重山のゆったりとした、いにしえの時の流れを感じてください。

古民家見どころポイント

石敢當
道の突き当たりやY字路の奥などに置かれている魔除けの石。 直進しかできない沖縄の魔物や悪い気は、この石敢當に突き当たると砕け散ると言い伝えられています。 石垣島を散策していると至る所で見受けられます。
アンガマ
旧盆にお面をしたおじいとおばあがあの世からお供を連れ、太鼓や三線をかき鳴らしながら列を組み、にぎやかに家々を回る石垣島の大切な伝統行事アンガマで使われるお面。 旧盆の3日間は各地で見ることが出来ます。

マングローブ

マングローブは、世界中の熱帯・亜熱帯地方の河口付近にあり、海水と淡水が混ざる汽水域に生える植物群を指します。
日本に存在するマングローブの中でも代表的な「名蔵アンパル」は2005年に湿地保存の国際条約ラムサール条約に登録されており、石垣やいま村のマングローブはその「名蔵アンパル」に隣接しています。

石垣やいま村のマングローブ散策は、散策路の一部がウッドデッキになっているため、足元を汚さず、自然環境を傷つけることなくマングローブを観察することができます。
汽水域で独特の進化を遂げた植物や、片方のハサミが大きなシオマネキ類、水の上を飛び跳ねるミナミトビハゼなどにも会えるかもしれません。

名蔵アンパル見どころポイント

シオマネキ類
こちらはベニシオマネキ。マングローブ付近で見られる赤くてかわいいカニです。体長は2cmから4cm程で、熱帯・亜熱帯地域の河口付近に生息しています。
ヤエヤマヒルギシジミ
直径10cm以上にもなる大きな貝で水や泥の中に溶け込んでいる栄養分を食べています。泥水をろ過し、キレイな水に替えて戻すという大きな役割を持っています。

やいま村の動物たち

石垣やいま村では、絶滅危惧種に指定されている国の天然記念物カンムリワシや八重山では昔から親しまれている水牛を飼育し、地域文化の保存にも貢献しています。

特に絶滅危惧種で国の天然記念物にも指定されているカンムリワシの保護に力を入れており、カンムリワシ観察用のケージや資料展示室を設置し、実際にカンムリワシを間近で見ることができます。
また、交通事故などでケガを負い保護されたカンムリワシを自然に帰す取り組みにも成功しています。
これらの活動は2023年に環境省自然環境局長賞を受賞するほど高く評価されています。
ただし、リハビリ中のカンムリワシを収容する保護ケージは非公開施設となっています。

リスザルに関してはリスザルページをご覧ください

やいま村の動物たち見どころポイント

カンムリワシ よんなー
カンムリワシは、日本では主に石垣島や西表島に生息する希少な鳥で、環境省レッドリストの絶滅危惧IA類に指定されている国の特別天然記念物です。
よんなーは、2007年に交通事故にあい、翼を骨折して飛ぶことができなくなったため、終生飼養個体として、特別に石垣やいま村で飼育されています。
カンムリワシを近くで観察できる施設は希少なため、ぜひじっくり近くで静かに観察してみて下さい。
よんなーとは沖縄の方言でゆっくりという意味です。
八重山の道路ではよんなーよんなー(ゆっくり)運転を心がけてください。
水牛 たろう
水牛は元々、東南アジアに生息していましたが、八重山では荷物運びや乗り物として、そして農業を助けてくれる大切な存在として台湾からやってきたと言われています。
気性がとても穏やかで賢く、人の言葉を理解しているといわれています。
現在では農作業は機械が行うことが多くなり、観光でお客様に楽しんでもらう存在として活躍することが多くなりました。
水牛のたろうは、村内のカンムリワシケージ近くの水牛池でゆっくりと暮らしているおじいちゃん水牛です。
水牛は汗をかくことができないため、暑い時は池の中で涼んでいます。

アンパル塔

アンパル塔は、高さ約5mの名蔵湾を一望出来る展望台です。

アンパル塔のもとになったのは、琉球王朝時代に遠方を見渡すために整備されていた遠見台です。
遠見台は、異国の船や琉球の進貢船などをいち早く発見し、伝えるために作られました。
与那国島、竹富島、西表島、波照間島などの離島を中心に各地に建てられました。
情報の伝達は主にのろしで行われ、上げたのろしの数で、船の種類や状態などを伝えたといわれています。

望遠鏡もある絶景スポットですので、八重山の島がどこまで見えるか覗いてみてください。

アンパル塔見どころポイント

八重山の絶景スポット
天気が良い日には竹富島、小浜島、その奥に大きな西表島を見ることができます。 望遠鏡もある絶景スポットですので、ぜひどこまで見えるか覗いてみてください。
音声ガイダンス
石垣島に伝わる文化や石垣やいま村の説明など、各古民家をまわりながらアプリで聞くことができます。
古人から受け継がれる歴史や文化に触れてみてください。

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